こんにちは。大阪で特許事務所をやっています弁理士の高山です。
平成17年に独立開業して、開業後10年目をむかえています。
開業するまでは、松下電器産業様の出願明細書をたくさん書かせていただきました。いわゆるハイテクの最先端の発明でしたね。
開業後は、方向転換し、中小企業の知財を保護するために活動しています。ローテクの見たら分かる発明が多いですね。
さて、弊所では、特許出願の早期審査請求を行うことが本当に多いです。
私の経験では、最短で、なんと、3~4週間で特許査定になったケースもあります。
だいたい、早期審査の場合、2~3ヶ月では、審査官はファーストアクションをなしてきます。
ただ、注意が必要なのは、ファーストアクションのあと、さらに、粘って権利を広く取ろうとかすると、次のアクションまでに、半年くらい待たされることもあります。
早期審査請求は、審査官が特許しやすいように、ちゃんと、先行技術調査もして、事情説明書で、丁寧に、違いをはっきりしてあげて、説明する方が絶対いいです。
もう少し広い権利を取りたいのであれば分割出願して粘ればよいのです。
権利は広いだけが良い!という固定概念の弁理士が多いのですが、まずは、しっかりおさえるところはおさえて、そして、広いのは、少しずつ狙っていく。そういう戦略で、審査官が特許しやすいように誘導していくのは、腕の見せ所であり、経験値がないとなかなかできないでしょうね。
審査官も公務員ですので、特許しやすいようにしてあげるのが一番ですよ。