「白馬の森で、AIと未来を語る弁理士がいてもいい。」
ChatGPTが実務を変え、弁理士の在り方が問われる時代。
都会のオフィスではなく、長野・白馬の森の中で、
ギターと柴犬と共に、知財の未来を考える弁理士がここにいます。
私たちの業界は今、変わらなければいけない。
でも、多くはまだその変化に目を背けている。
このブログは、そんな現状に対する私なりの「答え」であり、
これからの知財の形を模索する、すべての仲間への呼びかけです。
白馬の森から、生成AIと知財の未来を考える 〜小さな事務所からの挑戦〜
こんにちは。白馬村の特許事務所、高山です。
私の事務所は、弁理士1名と事務スタッフ2名の、たった3名の小さな事務所です。
しかも全員フルリモート。私は月の1週間は大阪へ出張し、残りの3週間は白馬の森の中で仕事をしています。
自然に囲まれ、柴犬と散歩をし、時には趣味のギターでライブにも挑戦する——
そんな暮らしをしながら、全国のクライアントとオンラインでつながり、特許や知財の支援を続けています。
◆ 弁理士業界で感じる「違和感」
最近、弁理士業界ではこんな声をよく聞きます。
「報酬が下がった」
「AIに仕事が奪われる」
「大手企業からの値下げ圧力が強い」
確かに、その現実もあるでしょう。
でも、私はそれを「業界の宿命」だとは思っていません。
◆ 大手に依存せず、顧客と向き合う
私は大手企業の仕事はしていません。
大阪を中心に、四国、横浜、東京など全国の中小企業を主な顧問先としており、現在は20社と継続的なお付き合いをさせていただいています。
年間売上は3400万円ほど。
ただ「出願を代行する」のではなく、発明者と議論し、未来を描く仕事をしています。
白馬にいながら、それができる時代です。
ChatGPTをはじめとする生成AIを積極的に取り入れ、
弁理士の「頭脳の使い方」自体を再構築しながら、
価値を“形”にして届ける仕事を日々行っています。
◆ 弁理士の仕事とは何か
「都会で大きな事務所に勤めないと稼げない」
「昔ながらの方法でないとクライアントは納得しない」
そうした“業界の常識”に、私は懐疑的です。
むしろ今こそ、弁理士の仕事そのものを問い直す時代ではないでしょうか。
- 発明者の想いに寄り添えるか
- 技術と事業の接点を描けるか
- 時代の変化に、恐れずに乗れるか
◆ 自然の中で見えてくるもの
白馬の森で過ごす静かな時間の中で、私はそんなことをよく考えています。
自然の中に身を置くと、余計なものが削ぎ落とされて、本質が見えてくるからです。
これからも、AI・テクノロジー・知財実務の融合を追求しながら、
小さくても、本質を捉えた知財支援を続けていきます。
「発明を守る」のではなく、
「発明を育て、未来へつなぐ」
——そんな弁理士でありたいと願っています。
◆ 共に未来を語れる仲間へ
そして最後に、私のこの考え方にもし共感してくださる方がいらっしゃれば——
企業の方であれ、同業者であれ、私はいつでも門戸を開いています。
いまの知財実務に違和感を抱き、
もっと良いやり方があるのではと感じている方がいたら、
ぜひ一度、お話しさせてください。
私は、同じ方向を見て進める人たちと、未来を創っていきたい。
残念ながら、すべての組織や人が変化を受け入れるわけではありません。
弁理士会に喝を入れたい気持ちもありますが、
「変わる気のない人々」に時間を使うよりも、
“変わりたい人”と共に歩むことこそが、今の私にできる最善の仕事だと思っています。
弁理士という肩書きにしがみつくのではなく、
弁理士として何をするか——それが、すべてです。