最近、「ChatGPTを育てる」「AIが育った」などの言葉を見聞きすることが増えてきました。 でも実際のところ、ChatGPTはユーザーごとに学習して“賢くなっていく”わけではありません。
では、この「育てる」という表現が意味しているのは何なのでしょうか?今回はその本質について整理してみます!
❌ 誤解されがちな「育てる」
- ユーザーが使えば使うほど、モデルの中身(パラメータ)が変化する?
- 自分好みにAIが学習してくれる?
→ 実際は、ChatGPT本体は学習しません。モデルの中身は固定されています。
(※オプトイン設定の場合、一部が将来の学習の参考にされることはありますが、リアルタイムで変わるわけではありません)
(※オプトアウトとは、やりとりが他者の将来の学習にしようされないという設定です。オプトインとは、将来の学習にしようされるという設定です。)
✅ 本当の「育てる」の意味は?
ChatGPTを「育てている」と感じるのは、以下の2つのプロセスによるものです:
① ChatGPTがその場で“理解”しやすくなるように、ユーザーが情報を与えている
- 「私は弁理士です」「敬語で書いてください」「この構成を使って」など、 ChatGPTが文脈を正しく理解できるように情報を提供している
- これにより、よりユーザーの目的に合った応答が得られる
② ユーザーが「こう聞けば、こう返ってくる」というコツをつかんでいく
- ChatGPTの特徴に合わせて、プロンプトの設計がうまくなる
- 例:「要点を3つにまとめて」「表形式で出力して」「中学生にもわかる表現で」など
→ この双方向の最適化こそが、“育てている”という感覚の正体です。
🧠 カスタムGPTやMyGPTはどうか?
OpenAIの提供する「MyGPT」機能では、事前に設定した指示や知識をもとに、 ChatGPTの応答スタイルをカスタマイズすることが可能です。
これは“育てる”というよりは「調教」や「パーソナライズ」に近いイメージですね。
✅ まとめ
ChatGPTを“育てる”とは: モデルが変わるのではなく、ユーザーが情報を与え、使い方を習得し、 その結果としてより目的に合った応答が得られるようになること。
AIを“育てる”というより、AIとの共同作業が洗練されていくプロセスと言えるかもしれません。
この理解があると、ChatGPTをもっと効果的に使いこなせますね!
ここが、とても重要です。
ある方から、一緒のように入力しても、私の出力画面と同じにならないと言われたことがあります。
それは当然で、その入力の前に、私がたくさんChatGPTに入力しているので、その情報を踏まえて、ChatGPTが返答しているからなのですね!