第7回 🧱 ChatGPTの言葉の最小単位「トークン」って何?

ChatGPTなどの生成AIを使うとき、よく耳にする「トークン」という言葉。これは、AIが文章を理解・生成する際に使っている「最小単位」のことです。今回はこの“トークン”の正体を、かんたんに解説します!


🧩 トークンは「意味を持つかたまり」

私たちが自然に読む文章も、AIにとっては細かく分割された「トークン」の集まりです。トークンとは、文字でも単語でもなく、「意味を持つ最小の単位」と考えるとイメージしやすいです。

📖 たとえば: 「今日はとても良い天気ですね」

この文章は、ChatGPTの内部では次のように分割されます:

  • 「今日」
  • 「は」
  • 「とても」
  • 「良い」
  • 「天気」
  • 「です」
  • 「ね」

これら1つ1つが“トークン”として扱われます。


🌐 英語や専門用語だと?

英語では:

  • 「Information」→ 1トークン
  • 「Unbelievable」→ 2~3トークンに分かれる場合も

日本語では:

  • 「特許権」や「明細書」なども、まるごと1トークンで処理されることが多いですが、文字数や言語モデルによって異なります。

📏 なぜトークンが大事なの?

① 処理の限界が「トークン数」で決まる!

ChatGPTには、一度に扱えるトークンの上限があります。

  • GPT-4oの最大トークン数は、入力が最大128,000トークン(=日本語で数十万字)!出典:https://www.sbbit.jp/article/cont1/140613、https://metaversesouken.com/ai/chatgpt/tokens-limit/
  • 超長文の明細書や議事録も、この範囲ならOK!

② 出力をコントロールできる!

「2000文字以内」よりも、「300トークン以内」と指定すると、より正確に出力の長さを調整できます。

③ 料金や処理速度に関係!

ChatGPT APIなどでは、トークン数=料金の単位です。無駄なトークンを減らすことが、効率化&コスト削減につながります。


🔁 トークンはすべての処理の“入口”

ChatGPTは、

  1. 文章をトークンに分解
  2. 各トークンをベクトル化(=分散表現)
  3. 文脈を理解して次のトークンを予測

というステップで動いています。つまり、トークンは生成AIの思考の最初の素材なんですね。


✅ まとめ

トークンとは: ChatGPTが文章を理解・生成するための最小単位であり、処理の長さ・精度・費用すべてに影響する重要な要素です。

「1トークンって何文字?」「どこまで使える?」と思ったときのヒントになれば幸いです。

次回は、ChatGPTの“読み取りの賢さ”を支える「注意機構(Self-Attention)」について、わかりやすくご紹介します!

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