特許調査入門~5. キーワードによる絞り込み~

5. キーワードによる絞り込み

そこで、次に、IPCとキーワードとを組み合わせた検索を行います。

 

もう一度、「特許・実用新案検索へ」の「公報テキスト検索」に戻って下さい。

今度は、「検索項目選択」で「IPC」を選び、「A01G9/04」を入力し、

さらに、別の「検索項目選択」で「要約・請求の範囲」を選び、「根」と入力してみましょう。

そして、「検索」ボタンをクリックします。

 

私の検索では、33件まで減りました。
一覧表示して各文献を確認してみると、根腐れの防止を課題とする発明が含まれていることが分かります。

このような文献を見ていくと、私の考えたスライド式の鉢受け皿が見つかると思います。

 

さて、上記のようにIPCとキーワードとを組み合わせることによって、かなりのノイズを減らした検索を行うことができることが分かりました。

しかし、選択するキーワードの選び方によっては、検索結果がかなり異なります。

 

上記では、根腐れ防止という課題面をとって、「根」というキーワードを入力しましたが、構成面をとって、「スライド」というキーワードを入力してみてはどうでしょうか。

同じく入力した結果、3件のヒットとなりました。
文献を見ても、あまり、検索結果が好ましかったとは言えません。

 

その他、いろいろ入力してみたら分かると思いますが、キーワードの選び方一つで、検索結果がかなり異なってくることが分かります。

 

キーワードとして、課題面のキーワードを入力するのか、構成面のキーワードを入力するのか、どちらが好ましいというものではございません。

しかし、一つ言えることは、キーワード検索を用いている以上、キーワードが異なれば、ヒットしない可能性があるということです。
したがって、IPCのみの検索で母集団を作った後、キーワードで絞り込む場合、様々な言い換えがあり得るということを理解した上で、検索すべきです。

難しいようですが、試行錯誤していけば、良い検索結果が得られると思います。

 

さらに、IPCで母集団を作ったことによって、そのIPCが付されていない文献を排除したことになりますので、異なるIPCを使って母集団を作ったり、キーワードだけの検索式を使ったりと、異なる観点からの組み合わせを考えてください。

This entry was posted in 知財の知識 特許調査. Bookmark the permalink.