AI時代に、若手弁理士はどうやって育つのか

AI時代に、若手弁理士はどうやって育つのか

最近、AIを実務に使うほど、若手弁理士の育成について考えることがあります。

AIを使えば、特許調査も、発明整理も、明細書作成も、以前よりはるかに速く進めることができます。

しかし、その一方で、若手が従来のように、時間をかけて調べ、考え、文章を書き、失敗しながら実務を覚える機会は減っていくのではないでしょうか。

これは、かなり重要な問題だと思っています。

AIを使えることと、弁理士としての実力があることは、同じではありません。

AIが作った文章を評価するためには、自分でも文章を書けなければならない。

AIが提示した先行技術を評価するためには、自分でも技術や法律を理解していなければならない。

AIが作ったクレームについて、「ここは広すぎる」「ここは狭すぎる」「この構造では迂回される」と判断するためには、やはり人間側に相応の知識と経験が必要です。

これからの若手弁理士に必要なのは、単にAIを上手に使えることではないと思います。

AIを使いながら、自分でも考え、判断し、AIの出力を評価できる力を身につけること。

そのために、技術を学ぶ。法律を読む。判例を読む。自分で文章を書く。発明者と話す。先輩の仕事を見る。そして、AIの答えに対して自分の意見を持つ。

AI時代だからこそ、こうした基礎力の重要性は、むしろ高くなると考えています。

今後1~2年は、AI活用そのもの以上に、

「AIを使いながら、どうやって次の世代の専門家を育てるのか」

を考えることが、弁理士業界にとって大きな課題になるのではないでしょうか。

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