特許調査入門~2. 特許文献調査~

2. 特許文献調査

特許文献調査のツールといたしまして、特許庁のホームページ内に、無料の特許電子図書館(IPDL)がございます。

以下、IPDLを利用した調査の手法についてご紹介いたします。

インターネットを利用して、IPDLにアクセスしたら、「特許・実用新案検索へ」の「公報テキスト検索」を開いてみて下さい。

 

この画面において、様々な検索項目を選択し、検索を行うと、検索にヒットした先に出願されている特許文献を閲覧することができます。

 

では、先述いたしました私の鉢受け皿の発明について検索してみましょう。

 

まず、「検索項目選択」において、「要約・請求の範囲」を選択します。

「要約」というのは、特許出願の際に提出される要約書のことです。

「請求の範囲」というのは、特許出願の際に、特許を取得したい発明の内容を文章で表現した書類のことです。

検索項目として、「要約・請求の範囲」を選択し、検索キーワードを入力することによって、入力したキーワードが「要約・請求の範囲」に含まれている場合、ヒットします。

 

では、実際に、入力してみましょう。

まず、「検索キーワード」に、「鉢 皿」と入力し、「検索方式」を「AND」にします。

そして、「検索」ボタンをクリックします。

これを作成している2006年1月段階で、295件のヒットがありました。

 

では、「一覧表示」をクリックして、検索結果を見てみましょう。

一覧表示の画面には、公開番号が表示され、発明の名称が表示されています。

発明の名称を見ただけで、明らかに違う分野の発明がヒットされていることが分かります。

 

このように、検索には、無駄なヒットが含まれます。これをノイズといっています。

しかし、発明の名称を見ていくと、「植木鉢用受け皿」といったものが出てくると思います。

 

このように、検索結果には、必要な情報も当然含まれているわけです。

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